映画『ディア・ドクター』
『ゆれる』で数々の映画賞を受賞した西川美和監督の待望の長編3作目、『ディア・ドクター』。
またまた期待を裏切らず、魅せてくれました![]()
毎回思うんですけど、西川作品のキャストの妙(非常に優れているの意味合いの妙)。
花穂もねぇ、人懐っこい笑顔の底に、胡散臭さが見え隠れする人だと思ってたんですよ、笑福亭鶴瓶さんのこと。
おおかた良い人を演じながらも、持ち前のキャラで人をヌメ~っと丸め込み、生きたいように生きていく姿を、NHK『鶴瓶の家族に乾杯』で毎度見せてもらってますからね。
あの鶴瓶さんの姿と、にせ医者 伊野治が、花穂には同一人物に思えてならない。
最後には保身に走しり、淡々とした若者を演じた研修医 相馬啓介(瑛太)。
これからもこの過疎の村と生きていくであろう看護師 大竹朱美(余貴美子)、薬卸しの営業マン 斎門正芳(香川照之)。
刑事さんや村長さん、エメラルド色に輝く田園風景や棚田を揺らす風もひっくるめ、実際に在りそうなこんな村。
あっては困るけど現実、にせ医者に頼るしかない過疎の村がありそうな臭いをかもしだしておりました![]()
どんなに村人に慕われていても、にせ医者はにせ医者、立派な詐欺師
ですからね。
それも20,000,000円(2千万円)の年収を、3年半もらい続けていた立派な犯罪者ですからね。
まあ、それが善か悪かとか、白か黒かとか決められない作品でもあるんですけど。
花穂は、大学病院勤務医 鳥飼りつ子(井川遥)が、母親 鳥飼かづ子(八千草薫)に、自分の勤務する大学病院で検査を受けるように勧めるシーンで涙が零れ落ちました![]()
井川遥のワンシーン。あのシーン、本当に泣けますから。
僻地医療の実態もリアルに映し出されていましたし、大学病院の忙しなさも映し出されておりました。
それにしても、医者とは過酷な商売ですよ。
どんなかたちにしろ人の死と、正面から向き合わなくちゃならないんですから。
国会議員連中も無意味な泥仕合いをしてないで、映画『ディア・ドクター』を鑑賞して、心の奥底を少し揺らしてみた方がいいんじゃない。
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